孤独な自覚姫

「……………お前、誰だよ」




…………………………はい?



いきなり暁が発した言葉の先にいるのは私…?




まさかの記憶喪失!?



いや、私の後ろに立ってる海翔を見てるのか。




っていうか普通にわかるよね?



保健室にいるんだから保健室の先生に決まってんじゃん。




馬鹿なの?いや、馬鹿ってことは昨日からわかってるんだった。




「……それは暁にもわかってますよ。」




困った笑みを向けられて、また声に出してたってことを気づいた。