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その夜の紗弥さんは今までに無いくらい艶やかで官能的で、濡れた唇で何度も何度も俺に愛を囁いた。
声を聞くだけで
目が合うだけで
イってしまいそうになって紗弥さんの細い指と絡めた手に力が入った。
くびれた腰をしならせて声を枯らす紗弥さんの乱れた姿は、1ヶ月以上下心をひた隠して過ごしてきた俺への最大のご褒美だ。
力なく笑いながら俺の手に頬擦りする紗弥さんのグシャグシャになった髪を手櫛で整える。
「シアワセ?」
「うん……シアワセ」
「……俺もだよ」
「………実はね、さっき…滝野さんと仲良く話してて……少し、妬けちゃった」
イタズラっ子みたいに笑った紗弥さん。
「……俺だって、橘さんとか物部さんと仲良くしてほしくないよ」
「えぇ? 橘はともかく、物部は彼女いるよ?」
「関係ないよ」
橘さんはきっと、前に紗弥さんのことが好きだったことがあると思う。
見る目がすごく優しい。
「わたしも、シルシいい?」
「いいよ」
紗弥さんの唇が首筋に触れて、落ち着いたはずの身体に再び火がつく。
「紗弥さん、ヤル気スイッチ押しちゃったね」
「えぇぇ……またぁ…?…」
「まだまだ足りないの」
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