深く、深く頭をさげた滝野さん。
「そっ、そんなっ、頭上げてください!」
「……」
ゆっくり頭を上げた滝野さんは、複雑そうな顔をしてから一紗に笑いかけた。
「じゃあ、また明日ね」
「いろいろありがとう」
「うん。ここからは奈良原が頑張ってね」
「………………」
コソコソと話す二人はなんだか楽しそう。
少しだけ、妬けちゃう。
「では」
わたしにまで丁寧に挨拶をして、滝野さんは帰ってしまった。
ガチャッと部屋に入った一紗に手を引かれて部屋に引き込まれる。
「っ」
久しぶりの一紗の部屋。
久しぶりの一紗の声。
久しぶりの一紗の背中。
あぁ、もうっ…… !!
「紗弥さん、」
振り返った一紗の胸に飛び込み、一紗の首に腕をまわして無我夢中で唇を重ねる。
「どしたの?……発情期…?」
隙間から一紗が溢す声も無視して一紗の唇に噛みつく。
「は……ぁ」
「…………ん」
「っ、わっ」
突然抱き上げられて履いていたパンプスが落とされた。
抱き上げられても一紗の唇をジッと見つめ続ければ、フッと笑ってキスを落としてくれた。
「んっ」
よく漫画やドラマでベッドに投げられたり、優しく置いてもらったりだけど
一紗ごとベッドに倒れ込んだ。
「重いって」

