久しぶりに一人ぼっちの部屋。
「はぁー…」
無音。
一紗の声もしなければ、歩く音も聞こえない。
時々自分の家にも帰ってるみたいだけどほぼ毎日ここにいたせいでここにいるのが普通になりつつある。
慣れって怖いなー。
「ただいまー」
帰ってきた !!
「おかえり!」
思わず、玄関に急いでしまった。
「どしたの、紗弥さん」
一紗が少し笑いながらわたしを覗きこむ。
言えるわけない。
……寂しかった、なんて。
「橘と物部、どうだった?」
「え?あぁ、楽しかったよ」
靴を脱いで部屋に入ってく一紗の背中を慌てて追う。
「案外酔ってないんだね」
「紗弥さん心配しちゃうかなーって思って」
「別に気にしなくていいのに」
「あ、紗弥さんにお土産。揚げシュウマイが美味しかったから包んでもらっちゃった」
ポン、と渡された箱はまだ暖かくていい匂いがした。
「食べようか」
「うんっ」

