「あっ、コラ、わたしのスプーン返してよ!」
「間接キスですね」
「…………新しいの持ってくる」
もう、嫌だよこの変態。
「あ、もしもし渉くん?」
と、電話し始めた麗。
「ねえ、紗弥さん、キスしよキス」
追いかけてくる変態。
なに、ここ。
これがカオス?
「きっと今俺の唇甘くて美味しいから」
「ちょっ、と!追いかけて来んな変態!」
「紗弥!」
麗が立ち上がった。
「ウララが立った……!」
……いや、わたしも今同じこと考えたけどさ。
「渉くんと仲直りしてくる! こんな時間にゴメンね!」
「全然大丈夫、いつでも来ていいよ」
「ありがとう!紗弥、大好きだよ」
「俺も!」
「うん、わかった、から」
「お邪魔しましたぁ!」
慌てて部屋を出ていく麗を見送った。
「ね、変態」
「……え、もしかして俺のこと?」
「今他に誰かいる?」
「…………いないね」
「乙女のガールズトークにちょこちょこ口挟んでくんじゃないわ」
ペシッと頭を叩く。
「さて、お風呂入ってこようかな」
「俺も!」
「覗いたらその息子さん使い物にならなくしてやるわよ」
「大丈夫、今 俺 紗弥さんからの刺激は全部快感に変えられるから」
ヒィィ!気持ち悪い!

