いつもの優しい目から、ギラリと光るオトコの目に変わる。


「だめっ」


「いいじゃん、ちょっと」


「一紗のちょっとはちょっとじゃないからっ…わっ」


どんどん後ろに下がって、ついに背中が壁にドンと音を立てて当たる。


「ん」






私、宮内紗弥は一紗よりも3つ歳上。



でもなぜか、いつも年下のはずの一紗に翻弄される。




「んじゃ、行きますか」


長いキスでヘナヘナと座り込んだ私の脇に腕を回して抱き上げる一紗。


「嬉しい」


子犬のような笑顔を見せる一紗はかわいい年下なのに。


「紗弥さんが、俺が選んだ服着てるなんて」


「う、うん」


「脱がしたくなっちゃうね」


オトコの目になれば、年下なんて思えない。


「ま、帰ってきてからにしよ」


今日は私の服は一紗が、一紗の服は私が選んで買ったもの。