「つーか吉川、結婚まだ?俺スピーチの練習するんだけど」
「橘がスピーチ?あっはっはっはっは」
どうにかしてよ、この酔っぱらい。
麗と橘が酔っぱらったところで、お店を出ることにした。
なんのための飲み会だったのかサッパリわからない。
「ちょーっ、と!橘!しっかりして!」
「大丈夫 大丈夫ー」
なかで物部が支払いしてくれてる間、わたしは酔っ払い二人を連れて外に出た。
あ、もちろん割り勘だよ。
麗は渉さんこと、年上彼氏さんが迎えに来てくれる。
いつもそう。
「あ、ごめんね宮内さん」
ほら来た。
「いえ」
麗を引き渡して、適当に話をして麗は渉さんと帰っていった。
ここは、会社近くの飲み屋街のなかの1つ。
「ねぇ、大丈夫?」
だから
「…………大丈夫」
もちろん
「大丈夫な顔してないよ奈良原」
一紗がいたりもするわけで。

