「そーんな顔しなくたって報告しますーっ」
ぎゅーっと抱きついてきた麗をハイハイと抱きしめ返し、わたし、そんなに酷い顔してたかなと少しだけ気にする。
「はーい点呼ーイチ~」
「ニ~」
「サーン」
「4」
一人だけノリが悪いこの男こそ、橘とセットの物部。
「はーい4人揃いました」
「じゃあ行きましょー」
「……お前らもう酔ってんじゃねぇの?」
相変わらずクールでドライな物部。
モテないぞ☆と言ってやりたいとこだけど、コイツは彼女がいる。
しかも交際3年だ。
ただ、コイツお酒が入るとクールでドライじゃなくなる。
「ピザ食べよ、ピザ」
「は?とりあえずパパッと注文だろ?……すいませーん!」
「あっ !?バカ、呼ぶの早すぎ」
麗と橘のコントを聞き流しながら適当に飲み物を決める。
飲み放題だから少しずつ頼んでこ。
「カルボナーラと、ペペロンチーノとー…」
「カルーアミルク」
「ジントニック」
橘が止まった隙に注文すると、正面に座る物部もどさくさに紛れて注文した。
しかも初っぱなからジントニック?
「さすが物部」
「カシスオレンジ」
お、麗は安定の女子力。

