「橘が来るってことは物部もかな?」
わたしと麗と橘と、橘と仲良しの物部とはよく四人で同期会なるものを開き、経理の同期で集まる。
「あの二人セットだよね」
「今珍しく単品だったね」
イヒヒと笑い、パソコンを立ち上げた。
『今週末はなにか予定あるの?』
休憩時間にミルクティーを飲みながら携帯をいじっていると、珍しく母から連絡が来た。
今週末……
予定、ないな。
『ないよ』と返信すると、実家に帰ってこいとのご通達が。
めんどくさいなぁ。
部屋の掃除しなきゃいけないのに。
「はー、あ、紗弥、今日の飲み屋さん私予約取っちゃったけどいい?」
「あぁ、うん」
「なにダルそうな顔してるの?」
「実家。帰ってこいって」
だいたい言われることは分かってる。
結婚がどうだとか、そんな話。
今、一番関係ない話。と、麗に愚痴をもらす。
「あー、あるあるだよね」
「麗は良いじゃん、相手紹介したんでしょ?」
「うーん、あとはプロポーズされるだけかな」
「……へえ」

