「ほっといて」
「なあ、吉川、なんで今日の宮内こんな不機嫌なの?」
「…………」
「なあ、宮内」
「振られたんですー」
「あぁ……奈良原?」
「そうですー」
「俺一発殴ってこようか」
「ヤメロ」
さっき高橋くんもそんなこと言ってたな……
「お?つーことはお前、今日はヤケ酒だな?そうだろ?」
無視を決め込むと、絡みがめんどくさくなった。
……ウザい。
「麗、コイツウザくない?」
「間違いなくウザい」
「だってさ、ウザいよ橘」
「…………ひでぇな、とにかくヤケ酒行こうぜ」
「紗弥、どうしよう?」
「ま、いっか」
橘も連れてこ。
「今日7時に」
「オッケーっ!」
嬉しそうに自分のデスクに戻っていく橘を見送り、はぁとため息をついた。
「紗弥?どうしたの?」
「いや、麗に愚痴がたくさんあったのに橘も来るって言うからさ」
「ふふふ、今日は紗弥の家に泊まらせてもらおうかな」
「あ!マジで?やった!」

