「はーぁ・・・」

俺に付きまとっていた女たちが、やっと消えてくれた。



・・・疲れる。




もう一度はぁっと息を吐いてから、



帰ろうとした時、



廊下をよたよた歩く、鈴野凜の姿があった。



ノートをたくさん持っている。



あんなに、ちっせーのに、無理して持つからだろ・・・





「おい。大丈夫か?」

俺は声をかけてみた。