遥希「春香、心音聞かせて?」






「ヤダ。」






遥希は強引に私の服をあげて
聴診器を入れてきた。







「うぅ…」







遥希「もういいよ。ごめんね。

やっぱり点滴しなきゃだね。体熱いし。

喘鳴聞こえるし。」














「ヤダ…ヤダもん。点滴しない。」







遥希「大丈夫。一瞬だけだから!」






「遥希がする…の?」






遥希「そうだよ?」






「じゃあ我慢する。」





遥希「偉いね。なるべく
痛くないようにするね?」





「ありがと」







──ガチャッ




[失礼します。点滴を持ってきました。]






遥希「ありがとう。そこ置いといて。後はやっとくから(ニコッ」




[わかりました。失礼しました。]







遥希「じゃあ点滴するよ?」






「ん。」







ブスッ






「イタッ」






遥希「ごめん!」





「大丈夫ー!」





遥希「良かった…じゃあもう寝な?
そばにいるから。」





「うん。ありがとう。」




遥希「おやすみ」



「おやすみ。」









私は眠りに落ちた。