遥希が病室を出ていってすぐ、
私は眠りについた。
あまりの苦しさに目が覚めた。
体が、熱い。動かない。
気持ち悪い…吐きそ……
私は口を抑えて震えていると、
──ガチャッ
遥希が入ってきた。
遥希「春香!?どうした!?気持ち悪い?」
「遥希……吐きそ……」
そう言うと遥希は
私の口元に洗面器を持ってきてくれた。
「ゲホッゴホッ…ウェッゲホッゲホッウェッ…」
でない……苦しくて涙が止まらない。
遥希「春香。でない?苦しいね。泣いたらもっと苦しくなるよ。
ちょっと我慢してくれる?
すぐ楽になるから。」
遥希の言葉に頷く。
すると遥希は私の口に手を入れてきた
「ウェッ…ウェッ…ゲホッゲホッゴホッゲホッ…ウェッ…ゲホッゴホッ」
「ハアハアハアハアハアハア…ハァ…ハァ…ハァ」
遥希「落ち着いてきたね。ごめんね?苦しかったね。
もう大丈夫。大丈夫だよ。」
そういって抱きしめてくれた。
私は口をゆすいで、水を飲んだ。
遥希「熱上がっちゃってるね。
薬飲もっか。なにか食べれる?」
「無理そう…」
遥希「そっか。じゃあ点滴しよっか!」
「嫌ッ……!」
遥希「でも熱下げないと。食べれないなら薬飲めないし…
すぐ終わるから我慢しよ?」
そういって遥希は電話で点滴を持ってくるように頼んだ。

