ただ、キミが恋しくて…愛しくて…

春香side





「ん…?」





朝、か。




なんだか体がだるい。




寝る前はいたのに、
目が覚めると隣に遥希がいなかった。




私は昨日のことを思い出し、
体が震え始めた。




「遥希…遥希!やだ!一人にしないで!
遥希…遥希……ゲホッゴホッゴホッ…ヒュ..は…るきゴホッ」




助けて…苦しい…






──ガチャッ




誰かが入ってきた。
足音が近づいてくる。


はる…き?




─ガチャッ





遥希「春香!?春香しっかりして。
大丈夫。大丈夫だから。深呼吸!」




「助けて…ゴホッ はる ゲホッ き…ハアハアハア…ゲホッ」






遥希「大丈夫。大丈夫だから。」










遥希の声を聞くと、安心してきて
だんだん落ち着いてきた。







遥希「春香?よく聞いて。大丈夫だから。
ストーカーはもう居なくなったよ。
逮捕されたんだ。だから大丈夫。」




遥希が静かな声で言った。









良かった……
ありがとう。ありがとう。遥希。












「ありがとう。遥希…」




あれ……?
目の前が真っ白。



遥希「春香!?春香!しっかりしろ!はる…
しっかり…………」




遥希の声が遠ざかる。









私の意識は途切れた。