片道2時間。






「…もう新幹線くるな」




「うん、

…あのね前澤」






なに?と振り向いた瞬間、私は精いっぱい背伸びして……











「…っ」



「またね、前澤。またメールするね」










赤くなった頬を隠して、急いで新幹線に乗る。



ちょうど来てくれてよかった。



あの場にいたら、恥ずかしさで倒れるところだった。