片道2時間。





新幹線が私たちの前でとまる。




朝とは違う、さみしい雰囲気。




「…鳴海」




顔を上げると、いきなり前髪をあげられて






………ちゅ







柔らかい感触が、落とされた。







「1ヶ月間、これで我慢してくださいな」






真っ赤な顔の前澤。





きっと私は、それ以上に真っ赤だ。