登下校は、途中で偶然ばったりあった時だけ一緒に歩いた。 そのときは絶対車道側を歩いてくれて、右肩によく前澤の体があたっていた。 その痛みは心地よくて。 それは前澤も分かっていることだから、ぶつかったくらいでいちいち謝らない。 むしろ、それが嬉しい。