片道2時間。





「なんかちょっとしか経ってないのに、随分と久しぶりな感じ!」



「そうなの?」



「うん、違う景色に見える」




その横顔は、どこか寂しげで…。



私も胸が、切なくなった。




「じゃあ、まずみんなのとこ行こ!」



「え、みんな集まってんの?」



「何人か部活で来れないけど、結構集まってるよ!」




私は、繋いだまま離していない前澤の手をぐいっとひっぱり、歩きだした。