「なんかちょっとしか経ってないのに、随分と久しぶりな感じ!」 「そうなの?」 「うん、違う景色に見える」 その横顔は、どこか寂しげで…。 私も胸が、切なくなった。 「じゃあ、まずみんなのとこ行こ!」 「え、みんな集まってんの?」 「何人か部活で来れないけど、結構集まってるよ!」 私は、繋いだまま離していない前澤の手をぐいっとひっぱり、歩きだした。