気がつけば12時。



「ごめんね、前澤。こんなに遅くまで」


『わ、ほんとだ!こっちこそごめん。

…いつでもメールとかしていいから。寂しかったら言えよな』


「うん、ありがとう。じゃあ今週末楽しみにしてるね!」



『俺も。じゃあ』



「うん、おやすみ」



「おやすみ」





前澤は名残惜しそうに言って、電話を切った。



その声に、自惚れちゃってもいいのかな。



もっと、繋がっていたいって。



私と同じこと思ってくれてるって。