片道2時間。






「…え?」



『ずっとメールできなかったんだろ?俺のことを考えてくれて。

ごめんな、俺も待ってた』





前澤も、待ってたの?





『俺からすればよかったんだけど、鳴海と同じこと考えてた。


鳴海あまりメール好きじゃないからなーって思って』





……同じだ。




同じこと、思ってたんだ。





『って、さっきから鳴海泣いてるよな。ごめん』




「違う、安心して…!向こうで彼女作っちゃってたらどうしようって」




『それはないよ!あの時約束したろ?

それにお前も西野と仲いいとか聞いたけど』



「西野くんが相談のってくれたんだよ。

前澤にメールする勇気ついたんだ」