その日の夜。 自分の部屋のドアに鍵をかけ、誰も来ないことを確認しながら携帯を開く。 震える手で打った文字は、 『前澤』 だけ。 いざ打とうとしたら、思いが溢れてこの二文字しか打てなかった。 大好きな人の名前。 ずっと近くで呼んでた、愛しい名前。 私はこの二文字に、どれほどの意味を込めたんだろう。 そして、勇気を出して送信ボタンを押した。