片道2時間。





「泣きそう…?」



「……こい」





ぐっと腕を引かれて、そのまま教室を出る。







あーあ、みんな注目しちゃってる。



何してくれるの、西野くん。









でも、泣きそうだってことに気づいてくれた大きな背中に、どっと安心感が生まれた。