東京まで、新幹線で2時間と少し。 それくらい、前澤と離れている。 きっと今の私達の心の距離も、そのくらい。 それを想像してしまって、胸がきゅっと切なくなる。 顔をしかめたとき、 「おい、どけ」 西野くんの声が聞こえた。