「小夏緊張しすぎだよー」 「うるさいなあ、ほら見てよ西野くんだってガチガチじゃん」 「お前にはそんなふうに見えるのかよ」 サークルの勧誘などでごった返す中、私達三人は並んで歩いている。 「佐野くんに変な女近づいてたらどうしよう…」 「あー、佐野モテるよな」 「ちょっと西野くん…」 桜並木をゆるゆると歩く。 「―――――――………」 桜が、運命を見せてくれたのかもしれない。