「じゃあ、今回はお前に呼ばれても俺は迎えに行かないから」 「…うん」 「前澤の代わりにされても困るしな」 「ごめんね、ありがとう…」 前澤に別れを告げたのも、冬だった。 その時は、西野くんは迎えに来てくれた。 でも今回は違うね。 もう嘘はつかないから。 優しい嘘でも、自分の気持ちを素直に言うから。