「受験生だから考えない、じゃなくて ……片付けてから受験に望んでみたら?」 すとん、と胸の中に落ちる言葉。 「そんなウジウジしてたら、勉強も手につかないでしょ」 じゃあね、と言って遠くなる佐野くん。 きっと、由佳のもとへ行ったんだろう。