「由佳、不安がってたろ?」 「…まあ」 二人で中庭のベンチに座る。 あまりにも直球できたから、少し驚いた。 「もし受かったら、遠距離恋愛だもんな」 「…ごめん、私が前澤と色々あったから」 「鳴海のせいではないから。 ……でも、鳴海がそういうのもわかっちゃうな」 「……」 「俺が鳴海の立場だったら俺も同じこと言うもん」