片道2時間。







「由佳、不安がってたろ?」


「…まあ」




二人で中庭のベンチに座る。



あまりにも直球できたから、少し驚いた。




「もし受かったら、遠距離恋愛だもんな」



「…ごめん、私が前澤と色々あったから」



「鳴海のせいではないから。

……でも、鳴海がそういうのもわかっちゃうな」



「……」



「俺が鳴海の立場だったら俺も同じこと言うもん」