片道2時間。





授業が始まるまであと少し。



階段に行く時間がないから、このまま話す。




「……前澤に告白された」




「へえ、よかったな」




「返事、返せなかった」




「……は?」





涙腺がゆるむ。



西野くんから顔をそらした。