教室に入り、席につく。 あの夏祭りの日から、何回か連絡はとった。 あの日ごめんねって。 彼は電話越しに、優しく許してくれた。 彼の優しさに甘えてるなあって毎回思う。 西野くんも、迷惑って思ってるよね。 「西野くん」 「前澤とのこと、話してくれんの?」 「…うん」 西野くんには何があったか何も話してない。 軽蔑されるような気がしたから。