片道2時間。





「有紗の気持ちはわかるよ」






俺もどんなことをしてでも、鳴海をずっとこの腕の中に閉じ込めておきたかった。





頬を寄せ合い、鼻をくっつけ、優しく口付ける。




そんなことができるのなら、俺は嘘をつける。