片道2時間。






かすれた声で有紗は言う。





「伊織くんは私のこと忘れていたかもしれないけど、私はずっと覚えてた。


伊織くんのことしか好きになれなかった」





…その言葉を聞いて、胸がぎゅっと切なくなる。





俺は忘れていたんだ、有紗のことを。



有紗はずっと思い続けてくれていたのに。





「私の初恋なの。大好きな人なのに…」