片道2時間。





そして今。



携帯がなり、表示された名前を見てため息をつく。



それは少し切なくて、少し安心のため息。





「…はい」



『話、聞いて』






鼻声だ。

また泣かされたんだろう。





そんな思いするなら、俺にすればいいのに。



毎日のように、笑わせてやれてるじゃん。