片道2時間。








「そうだな、そのために大学へ行くんだ」






桜を風景に、西野くんがほほ笑む。




あれ、今怖いなんて思わなかった。



むしろ、優しい笑顔。





「なんだよ」



「いや、笑顔が柔らかくなったなあって」



「バカじゃねえの」




ぺしっと頭をたたかれる。




その行動とはうらはらに、西野くんは嬉しそうに笑っていた。