「俺は地元離れようかなって考えてる」 「え、佐野くんいなくなるの!?」 由佳も知らなかったんだ。 「医者になりたいんだよ。だから医学部に進む」 初めて聞いた佐野くんの夢。 それはとっても大きな夢だった。 「佐野くん…」 「由佳にも言ってなくてごめんな」 「ううん、いい、応援するよ」