片道2時間。





「俺は地元離れようかなって考えてる」



「え、佐野くんいなくなるの!?」




由佳も知らなかったんだ。




「医者になりたいんだよ。だから医学部に進む」





初めて聞いた佐野くんの夢。



それはとっても大きな夢だった。






「佐野くん…」


「由佳にも言ってなくてごめんな」


「ううん、いい、応援するよ」