片道2時間。






「ほらよ」



「わ、ココア」





二人で公園のベンチに並んで座る。





西野くんが奢ってくれたココアをちまちま飲んでたら、その温かさに涙が止まらなくなった。





「…別れてきたんだな」



「うん…」



「…頑張ったな」






大好きな人との別れ。



それにはちゃんと、わけがあった。