「知り合いあんまりいないなー」 「そうだね…」 廊下でなんとなく見たことある人はいる。 でも、喋ったことある!っていう人は全然いなかった。 「なにやってんの?」 突然後ろから聞こえてきた声に、由佳は一気に頬を染める。 「佐野くん!!」 「由佳と小夏ちゃんと一緒のクラスだなー!よろしく!」 ニカッと笑った佐野くん。 その笑顔に、由佳はますます頬が緩む。