佐野くんから教えてもらった目印を頼りに、指定されたお店へ行く。 知らない街。 知らない人。 足がすくみながらも、前だけ見て歩いた。 着いた場所は小さな喫茶店。 さすが東京、おしゃれなお店。 カランコロン、とドアを開けた時にベルが響いた。 …緊張する。 心臓が、うるさい。