片道2時間。





「…ごめん、愚痴ばっかり」



「いや、いいけどさ…」




西野くんは少し考えた様子を見せて、私に向かい合った。





その真剣な表情に、私は背筋が伸びる。





つりあがった目で見つめられて、なんだか叱られてる気分になってくる。






「…もうさ、お前さ」





「?」











「別れて、俺にすればいいじゃん」