「…とにかく、佐野くんに言ってみるから。前澤くんにメールしてって」 「うん…、ありがとう由佳」 「あと顔ほんと酷いから、保健室行ったほうがいいよ…」 「なにその引きつった笑み」 ちょっと由佳の表情に眉を寄せたけど、お言葉に甘えて保健室に行くことにした。 「先生にうまく言っとくね」 「うん」 だめだ、前澤のことを思い出してしまう。 あの花火大会の日、本当に嬉しかったんだよ。 これからもよろしくって言われて、この先も私は前澤の隣にいられるってすごく喜んだ。 ……なのに、なんで?