片道2時間。





「…とにかく、佐野くんに言ってみるから。前澤くんにメールしてって」



「うん…、ありがとう由佳」



「あと顔ほんと酷いから、保健室行ったほうがいいよ…」



「なにその引きつった笑み」




ちょっと由佳の表情に眉を寄せたけど、お言葉に甘えて保健室に行くことにした。




「先生にうまく言っとくね」



「うん」




だめだ、前澤のことを思い出してしまう。




あの花火大会の日、本当に嬉しかったんだよ。


これからもよろしくって言われて、この先も私は前澤の隣にいられるってすごく喜んだ。





……なのに、なんで?