とろけそうなくらい甘くて、柔らかくて、涙がこぼれそう。 「…りんご味」 前澤が俯いていった。 「…これからも、よろしくお願いします」 「はい…」 キスする前よりも強くにぎられた手。 花火はもう、終わっていた。