花火の音よりも大きく聞こえる自分の心臓。 ……今か今かと待ち続けても、はじめての感触はこない。 (あれ?) こっそり目を開くと、前澤の顔が目の前にあった。 (わっ…!) その顔は真っ赤で、かすかに瞳が潤んでいる。 「ま、前澤…」 「……ごめ、」