「きれー…」 「だね…」 空には大きな打ち上げ花火が咲いている。 二人で人が少ない場所を探し、ぎゅっと手を繋いだまま座った。 ふと横を見ると、ずっと上を見つめている前澤。 その横顔が、花火に照らされて凄く綺麗だと思った。 男子に綺麗っていうのはおかしいと思うけど、今はそれ以外に言葉が見つからない。 前澤の瞳の中に、花火が映っていた。 「そんなに見つめられると、恥ずかしい、な」 「わ、ごめん」 恥ずかしそうに、私の方を見た前澤。 そして、その距離が意外と近かったことを知る。