片道2時間。





「あ、もう花火始まるね」



「じゃあどこかに座ろうか」




ぐいっと手をひっぱられて、人混みの中を歩く。



今、私は前澤の背中しか見えない。



火照った顔が見られないように、俯いて歩いた。