片道2時間。





「今日は日帰りじゃないんでしょ?」



「佐野ん家に泊めてもらうことになった!」



「そっか、じゃあゆっくりできるね!」



佐野くん、今度なにかおごるからね。





「足だいじょーぶ?」



「今日のために練習しました」



「気合入ってますね」




途中で台無しにしたくない。


ずっと笑顔でいてほしいから。




「じゃあ行きますか?」




「うふふ、行きましょ」





差し伸べられた手を握って、また体がぶつかるくらいの距離で歩いた。