「今日は日帰りじゃないんでしょ?」 「佐野ん家に泊めてもらうことになった!」 「そっか、じゃあゆっくりできるね!」 佐野くん、今度なにかおごるからね。 「足だいじょーぶ?」 「今日のために練習しました」 「気合入ってますね」 途中で台無しにしたくない。 ずっと笑顔でいてほしいから。 「じゃあ行きますか?」 「うふふ、行きましょ」 差し伸べられた手を握って、また体がぶつかるくらいの距離で歩いた。