片道2時間。




「わっ、こんな時間だ。もうすぐ新幹線くるんだ」



「そっか、じゃあ花火大会で会えたらいいね!」



「うん!着付けありがと、由佳!」




カランコロンと、下駄の音を響かせながら駅まで向かう。






由佳の言葉を真に受けてるわけじゃないけど、やっぱり期待しちゃってる。




ファーストキスが、近づいてるって。