「わっ、こんな時間だ。もうすぐ新幹線くるんだ」 「そっか、じゃあ花火大会で会えたらいいね!」 「うん!着付けありがと、由佳!」 カランコロンと、下駄の音を響かせながら駅まで向かう。 由佳の言葉を真に受けてるわけじゃないけど、やっぱり期待しちゃってる。 ファーストキスが、近づいてるって。