「おっはよぉー」

って元気に教室に入って来たのははぁちゃん。

「彩おっはよぉ…ってなにその顔」

はぁちゃんは顔を歪ませた。

それもそのはず。

私は昨日ずっと泣いていてそのあと、腫れた目を冷やしもしなかったのだから。

「あはは…」

「ちょ、午前はオールサボりんで!」

「はへー?」


私ははぁちゃんに引っ張られた。


「…こんな時にお決まりみたいに屋上があいてればいいんだけど…」

とかなんとかブツブツいってる。


「中庭いくよ!」


「はへー…」


またもや、引っ張られる私。


「晴天だーーー!」

はぁちゃんが思いっきり叫ぶ。

「ほんとだ…」

「彩…話してごらん?泣いてもイイから」

はぁちゃんはキラキラした笑顔で、いや微笑んで聞いてきた。

「あのね…ヒック…勇がっ…ね、ヒック」


昨日の話を全部全部話した。

私の背中をぽんぽんしながらちゃんと聞いてくれた。


「私…別れるよ」

はぁちゃんは、驚いた顔をした。


「自分はずぅーっと言ってたのに、いざそういう決断されるとびっくりしちゃう」


まだ、驚いた顔をしているはぁちゃん。

「でも、あと2日だけ。2日だけでもイイから勇の彼女でいたいの…」


「うちは…彩が落ち着いてからでイイと思うよ」

はぁちゃんは、いつもいつも私に優しさをくれる。


「ありがと…」