続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】

でも、そんなこと……。


さっきまで、すっかり忘れていた。


『王河ぁ。
なにしてるの~?』


浴衣に身を包んだ乃愛が、家族から少し離れてしゃがんでいる俺に近づく。


『ん?
俺たちの将来を埋めてるの』


確か、そんな、かゆくなるようなことを真顔で口にしたと思う。


『俺たちの将来ってなぁに~?
お菓子~?』


乃愛がしゃがんで、俺の手元をのぞきこむ。