「…ふん、誰がなってやるもんか。」
口では憎まれ口を叩きながらも、アタシなりに考えてみる。
…素直って、どんなだっけ。
普通に『好き』って言えばいいんだろうけど、
それじゃあアタシっぽくないし…。
……あ、
ふとある事を思い出す。
アタシらしい方法…あったかも。
ちょっと、いや、かなり恥ずかしいんだけどさ……。
「…ねぇ、洋…。」
洋の名前を呼びながら、上体を起こして少し俯く。
久々に声に出して呼ぶと何か緊張…。
「…将来、菜央が洋のお嫁さんになってあげてもいいよ?」
あーあ、今のアタシ顔真っ赤なんだろうなぁ……。
チラッと洋を盗み見ると、馬鹿みたいに口を開けてポカーンとしている。
すると、何かを思い出したのか突然
「なるほどな…」と声をもらす。

