「コラッ、平井!いつまで寝てる!
起きないと課題増やすぞー」
そんなどこぞの弁護士みたいな声で怒んないでよ……
頭に響くじゃん……。
まぁ課題増やされんのは嫌だから、
何とかして起きないと……。
状態を起こそうと腕に力をこめる。
「……あ………」
そう声をもらした時だった。
ガターンーー
バランスを崩して床に倒れこむ。
あ、やばい、頭打ったかも。
「え、ちょ、菜央大丈夫!?」
「平井さんしっかりして!」
みんながバタバタと駆け寄って来てくれるのが見える。
その中には洋の姿もあって、
「おい、菜央大丈夫か?」
遠くの方で洋の心配そうな声が聞こえた後、
アタシの意識はプツリと途切れた。