てか、アタシを菜央ちゃんとか呼ぶ奴……
「大地か……」
…こいつしかいない。
「何々??ブルーな感じ??」
「…だと思うなら話しかけないでよね…」
つか、こいつのキャラ、うっとおしい。
「ねー、今日は相手してくんないの?」
「…今日はダルいから早退しようかと思ってたんだけど……」
「じゃあ終わってから早退、決定♪」
はぁ…、こいつのうざさには敵わない。
渋々席を立ち、大地の後をついて後ろのドアから教室を出る。
その時、左目でちらっと見えてしまったアイツの顔は
見たこともないような程の冷たい目で
アタシと大地を見ていた。
今さら……何だって言うのよ。
アタシを避け始めたのは、洋なのに。